トランプ旋風と日豪関係

 まるで旋風を巻き起こすかのように登場したトランプ米大統領。長い時間をかけたTPPから離脱し、続いて中東・アフリカ6ヵ国からの入国禁止、オバマケア改革の大統領令を出して失敗。さらにシリア、アフガニスタンを爆撃、朝鮮半島に空母を向かわせるなど、世界を揺るがしている。移民、通商貿易、安全保障の各分野でトランプ大統領が混乱の元に。金融・証券市場ではトランプ・リスクという言葉も生まれた。グローバリズムから保護主義へ。これから世界は保護主義が力を増すのだろうか?こんな時代に日本やオーストラリアはどう対処すればいいのだろうか?アジア太平洋地域の平和と安定を維持するうえで何ができるのだろうか?


と き:
ところ:

主 催:
後 援:
協 力:

2017年6月3日(土)〜6月4日(日)
八王子セミナーハウス(大学セミナーハウス)

日豪合同セミナー実行委員会
在日オーストラリア大使館
日・豪・ニュージーランド協会(JANZ )
クラブ・オーストラリア




開催主旨


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日豪合同セミナーの足跡


  参加申し込み方法



プログラム

6月3日(土)
12:00〜 受付開始 【講堂】
12:55〜 開会
【講堂】
13:10〜14:30

基調講演
オーストラリア大使館リチャード・コート大使からのメッセージ
「トランプ時代に日豪で何ができるか?」福嶋輝彦(防衛大学校教授)

【講堂】
14:30〜15:00 講師紹介、セミナー・ハウス利用の諸注意
【講堂】
分科会(各セミナールーム)へ移動
15:30〜17:30 分科会 【各セミナールーム】
18:00〜19:00 夕食 【食堂】
19:00〜21:00 ワインパーティー(抽選会など) 【講堂】
6月4日(日)
8:00〜 9:00 朝食 【食堂】
9:00〜 分科会総括・日豪ジュニアプロジェク 【講堂】
12:00 閉会



分科会(参加申し込みの際に受講希望分科会をお選びください)

1

マルチカルチュラリズム、テロリズム、ポピュリズム時代の オーストラリア
関根政美(慶應義塾大学名誉教授)

トランプ大統領を選んだアメリカ、EUから離脱するイギリス、大統領選挙でルペン候補が決選投票に残ったフランスに代表されるポピュリズムの旋風が吹くヨーロッパなどで、反グローバリズムと反マルチカルチュラリズムの動きが世界で力をつけて来ました。その背景には、不法移民や偽装難民を含めた国際移民の増加があります。オーストラリアでも同じようなことが起きています。長年、マルチカルチュラリズムを研究してきた関根先生にこうした傾向を解説・分析していただきます。
2 英国→米国→日本、そして中国? 日豪通商協定60年と貿易相手の変遷
高佐知宏(日本経済新聞)


対日講和条約を調印して6年後の1957年、日豪通商協定が締結されました。オーストラリア国内には反日感情がまだ強く残っていましたが、当時は米国対ソ連・中国の冷戦構造が色濃くなっており、この協定にはアメリカの後押しもあったようです。それから日豪関係は大きく飛躍しました。通商面から日豪関係を見直します。
3 オーストラリア留学の魅力と注意点
井上勇一(東京都市大学国際担当部長)
日本との時差か少なく、豊かな自然に恵まれ、英語の勉強もしやすいオーストラリアは、留学先として人気があります。東京都市大学は昨年から毎年200名の学生を半年ずつ西豪州パースのエディス・コーワン大学に送り出しています。元在パース総領事館首席領事の経験もある井上さんは、国際担当部長としてこの留学の制度設計に関わってきました。東京都市大学がオーストラリア留学に力を入れている理由、その効果と注意点などについてお話しいただきます。
4

アボリジニ演劇のいま
佐和田敬司(早稲田大学教授)

アボリジニの人々の芸術表現は、アボリジナルアートばかりではありません。1970年代から、舞台メディアを通して自らの声を発してきました。フィクションではない現実の人物が舞台に立ったり、歴史的な記録をそのまま台本にしたりといった、近年のユニークな演劇作品を、新刊書『オーストラリア先住民とパフォーマンス』(東京大学出版会)から紹介します。
5 オーストラリア人らしさとは何か?:“トイレ騒動”から考えるアイデンティティツ
原田容子(オーストラリア研究家)
今年4月、ターンブル政権は移民政策を大きく改変、市民権取得希望者に受験義務がある「市民権テスト」が厳しくなると言われています。そこで問われる「オーストラリア人らしさ」とは何なのか。年々“非西洋化”するオーストラリアについて、昨年起こったトイレ“珍”騒動や、最近、講師が現地で撮影した写真などを通して考えます。
6 自分に合った食、生き方とは?私のVeganライフスタイル
小野瑠璃(Vegan Lounge Tokyo 代表)

Veganとは動物性の食べ物を摂らない、生活に取り入れないライフスタイルのこと。小野さんは23歳の頃、オーストラリアでVeganに出会い、すっかりトリコになった。7年間、ノースクイーンズランドで過ごした後、帰国。現在は東京でVeganライフスタイルを発信するWeb&キッチンスタジオ/ラウンジを運営している。小野さんの体験をお話いただく。

分科会総括・日豪ジュニアプロジェクト紹介

日曜のセッションは2部構成です。
第1部は前日の6つの分科会の総括です。自分が参加していなかった分科会ではどんなことが話し合われたのか?各分科会から報告を受け、その後フリートークします。
第2部は岩手の中学生をメルボルンに招待する日豪ジュニアプロジェクトを紹介します。 東日本大震災から今年で6年余り。オーストラリア政府・豪日交流基金もSupport Our Kidsと名付けた日本の中学生をホームステイさせるプログラムをやっています。日豪ジュニアプロジェクトは民間のボランティア活動で規模は小さいのですが、継続しています。日本側でこのプロジェクトを推進している岡田繁氏がこの活動について説明します。

*プログラムの内容は都合により予告なく変更になる場合がありますので、あらかじめご了承下さい。


参加費

一般日帰り ¥4,000.  学生日帰り ¥3,000. (土曜夕食付)
一般宿泊 ¥7,000.  学生宿泊 ¥6,000. (土曜夕食・日曜朝食付)
*日曜日のみの参加は無料です。


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